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アートにエールを!

という都が自粛要請期間に立ち上げた企画に参加しました。

コロナ禍で仕事を失った都内で活動するアーティストに支援するという企画。


仲間集めて自分ができる事は何かを考えた時に、イエドロの落語(現在イエドロの楽語)をスタートさせよう。と思いたち動き出しました。

イエドロの楽語をご覧になった事が無い方が大多数だと思われますので、簡単な経緯を。


1994年、俳優の養成所を卒業したと同時に、一緒に汗水垂らして2年間共に頑張ってきた仲間と何か作りたい、それと劇団スタジオライフ

時代に知り合った小劇場の仲間も巻き込みたい。と考えて動き出したのが、yellow drops

でした。このままだと黄色いアメですが(笑)

ほんとは、yellowTeardrops 黄色い涙滴

を名乗ろうとしたのに、Tear だけ抜いちゃった。25歳の俺になんでやねん!と突っ込みたい。


で、話戻しますが、第1回公演を中野のウエストエンドスタジオで、立ち上げるのです。

ライフ退団したのに、快くライフの劇場を貸してくださる、という懐の深さ。

題名は「陽だまり」ぼろアパートにシェアする若者の生活を描いた作品でした。10人ぐらいだったかな?(今度押入れからチラシを引っ張り出して調べてみよう)

で、この時に、おぼんろの、わかばやしめぐみも同じ養成所で、俺、イエドロって企画を立ち上げるけど参加するか?って声かけた1人でした。まさか、あれから26年ぐらいか、一緒に作品を作るとは、、。笑)

そこからコンスタントに、20作品ぐらいは作ったかな、、。あまりにも、記憶が薄れてきていて、望郷の念にかられる的な想いが、今立ち上がってきたので、俺の芝居の原点でもあるイエドロを振り返ってみよう。


その活動の一環として、落語を芝居にする、企画を思いたったのだよね。今は割と落語を題材に芝居を作っている団体さんもチラシで見たりしますが、当時は俺が知る限りなくて。

ここ掘り下げようと思いスタートをきってみた。そうしたら、たまたま、落語協会の理事をなさってる方が観てくださって、良いですよ、お二人の芝居♪なんて感想頂きまして。これで肩の荷が降りたというか、落語家さんから、お墨付き頂けたみたいな気分になりまして。笑)

継続していくわけです。


だから、今演目だと。

粗忽長屋 死神 長屋の幽霊 猫の茶碗 らくだ 品川心中 転宅 風呂敷 宮戸川 ケチの極意 幽霊の辻 お菊の皿 芝浜 など、演目を、アレンジ加えて、芝居用に書き上げて、演じてきたのです。


さあ、やっと本題に入りましょう。

で、今回の動画「楽語しばいシニガミ」


コロナ禍の自粛要請期間の撮影なので、全員が集まる事は避けなければで、役割を明確にして、作成にあたろうと考えまして。


先ずはメインのCGを作成してもらおうと、遠藤智林くんに依頼。

●曲を送り、曲に合ったオープニング映像。

●死神を出させたい。

●蝋燭の火が欲しい。

●ヘリコプターで患者が来る。

●ラスト万作の顔が溶けて死神と蝋燭を。

●雷。


次に写真の三浦麻旅子さんへ。

●麻旅子さんが撮影した作品を、何に使うかはまだ決めておりませんが貸して下さい。もしかしてギャグに使う場合もありますが、それでも大丈夫でしょうか?とお願い。快く貸して頂いた。撮影当日、さひがし、わかばやしに、写真を投影してみたら、お洒落な感じになった。ので、このカットは、どう使うかはまだ決めてませんでしたが、素材としてキープ。結果、自分で編集してみたりしたら、作品の中で素敵なアクセントになりました。


美術家の竹邊奈津子さんへ。

●彼女は、舞台美術家であるのだが、セットの依頼はコロナ禍で無理だったので。何を頼もうか?と考えて、そうだ人形劇をやろうと!

さひがし、わかばやしの、写真を切り抜いて、人形作れる?とお願い。それならば後ろ姿の写真を送ってください。と。さすが❗️アイデア提案するとその先を、言ってくれるのが奈津子。立体的な感じの人形になったー。


今回30分内の条件だったので、カットせざるを得なかったのが、麻旅子さんの写真を背景に人形のさひがし、わかばやしが死神と出会い我が家へ帰宅する動画。

これいつか、繋げてお見せ致します。


●音楽は、市川真也くん。

YouTubeにアップするので、オリジナルも必要になり、えんとつ町のプペルで、さひがしが参加したチームの音楽担当の真也くんに依頼。

わかばやしの詩を送って、イメージだけ伝えたら、イメージ以上のこれまた曲が送られてきまして、震えたね♪


●イラストは、スダチソエさんと、二条風使さん。

去年の年末。イエドロの落語を、ご覧くださり、その際にいつか、イエドロのチラシをというご縁で。今回も実は7月イエドロの落語を演じる予定でした延期に(9月には1本打ちたい)なりましたが、そのチラシを作成してくださった。イラストも、何回も、私のイメージとの擦り合わせをしてくださり、作って頂いたり。

30分もある動画なので、ラストまで観てもらうには、飽きさせないのが、ポイントだと思い、パラパラ漫画的なアイデアを頂き、動画に華を添えて頂きました。


●そして撮影、編集に、

宮田みやさん。

基本は自撮りとリモート動画、CGと人形劇で絵面を埋めて物語を作成しようとの私の中での案はあったのですが、撮影しなければならない箇所は、いくつかあるので、コロナ禍を意識しつつのスタジオをキープでの撮影。

携帯数台で動画撮影をお願い。撮影のアングルなどは現場で私が指示しつつ、臨機応変に対応してくれた。

アナログ人間のわたしにはIT系が強いみやの存在は大きかった。


そして編集作業!今回の動画を通して学んだのは、映像は編集で決まるのだな。と。


人形劇、スダチソエさんの漫画やエンディングや麻旅子さんの写真とさひがし、わかばやしのコラボ動画は、私がアプリで編集。


それ以外は、みやに編集を依頼。

ここはある意味、みやとの勝負だなと。

正直、一発目、送られてきた素材を集め、繋げられた動画を観た時に、あれ?面白くない。と思い焦りました。たぶん、みやも先ずは繋げたのを俺に見せてからが、勝負だと考えたのだとは思います。


動画も、舞台と同様、テンポや、間、映像美など、お互いの魅せたい趣向の擦り合わせが、大事なのだなぁと。

あそこは、こうできないか、あのシーンはこうならないか。など、かなりの分量のメールを送りつつ、みやの編集スキルに感謝しつつ、それに応えてくれた。

結果、合計4回目の修正版により完成。

お互いに粘った結果だと思います。



●撮影に際して、照明と若旦那役で参加してくれたのが、小原貴裕くん。

ここ最近、若手と作る舞台によく参加してくれて今回もサポートして頂きました。


●脚色、わかばやしめぐみさん

動画使用に上手く簡略化してくれたのと、歌のシーンの歌詞を担当。命火賛歌は、真也くんの曲と合致して雰囲気が増した。ねんねこバラッド、俺は世界一の名医だ!もピッタリ、こういう、コラボ感は良きよね。


●さひがしは、総まとめ役。


演技に関しては、ほぼ一発撮り。

三密を避けるを念頭においての撮影だったので、自分の演技をお互いチェックすることなく進めたので、荒い芝居になってしまいましたが、それも含めて、勢いがあり、良きものになったかと。


今回、死神のピックアップに関しては、世情と合致した、皮肉めいたメッセージも込められたりしたり。

ラストシーンがやりたくて、選んだ演目であるので、是非、29分59秒の、作品ではありますが、最後までお付き合い頂けましたら。


毎度ばかばかしいお話しでございますが、お付き合いの程、

よろしくお願い申し上げます。


「リスペクトする落語をモチーフに立体落語と称して演劇の世界観に落とし込み公演活動を行って参りましたが、今年5月に予定をしておりました公演がコロナの影響で中止となりました。
お世話になってる方々も活動休止となってしまった事を考え、舞台版を映像化にする為に集結して頂きました。
紙芝居、CG、写真、リモート、人形劇、ミュージカルを軽妙な映像編集で融合させた、落語「死神」
ソーシャルディスタンスを念頭におき、各シーンライブ感溢れる一発撮りと自撮り重視!
疲れた心を和ませちょっとドキッとして頂くブラックユーモアな、奇跡的な「29分59秒」をお楽しみください!!」


メンバー紹介
・脚色.役者
わかばやしめぐみ
・演出.役者
さひがしジュンペイ
・役者
小原貴裕
・人形製作
竹邊奈津子
・撮影.編集 
宮田みや
・写真
三浦麻旅子
・CG
遠藤智林
・楽曲
市川真也
・イラスト
スダチソエ 
二条風使  
・協力
おぼんろ
CLEO