ここのところ随分と小説なんか書いたりしているのは断じて暇だからとかではなくって、なんというか、スポーツマンが試合前に走り込みをするだとか、モデルが撮影前に体を絞り込むだとか、そんなようなことで、要するに、新作『メル・リルルの花火』を描くに当たって、自分のことを調整しているのです。



独りでいることをとても好ましく思い、一日に何時間も歩いたり、街のそこかしこに腰掛けてはノートとボールペンで何かを書いたり、パソコンのキーボードを叩いたり、あてもなく電車に乗り続けて夢想したり、そういうことしている。



SNS更新もいつにも増して途切れ途切れで、連絡もつきにくいという有様ですが、調子が良いです。


「自分のいい状態」というのがどの状態であるのかなんてのは、案外と自分では判断できないものかもしれないのだけれど、とにかく、自分の声を自分で聴けるくらいにはなっておかないと、と思って。